やさしい時間~こころの携帯電話ひろば~

<三行詩> 作品紹介

大切な人との絆を紡ぐ、三行のこころの詩。
これまでに寄せられた作品をご紹介しています。*作品のご投稿は現在、休止しています。

こころの携帯電話 <三行詩> 作品紹介


[母の日の思い出]の想い 女性 ~20歳代

【第13次応募作品】

家族を捨てた10代、孤独を生きた20代
どんな親でも愛していますのが子の性
もう会わないけど母の日だけは贈る花束

写真はイメージです※写真はイメージです。
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〈アイロニ・大阪府・23才・女性〉からの投稿

私は幼少時に母親からの虐待を受けて18歳の時に実家から1人で夜逃げをして5年間、家族はいないものだと思って生きてきました。当時の事を思い出せば、胸が痛いですし、自分が壊れてしまいそうになります。ある時から、LINEが普及し始めて、そこに母の名前がありました。何年も会っていないけど、LINEでスタンプを送り合う関係になりました。時々、母親らしいメッセージをくれる事があります「元気なの?ご飯は食べれてる?」。私も娘らしい言葉を添えるようにしています。きっと会えば、昔と同じ繰り返しになるので会うことはできませんが、LINEができて、文面ですが、親子らしい会話をしています。母の日は娘らしく、母に赤いカーネーションを贈っています。母も私の誕生日にはプレゼントを贈ってくれます。過去を振り返れば、復讐したいと思うこともあったけれど、恨みきれないのは、子供は母親を愛してしまう性なのだと感じています。今はまだ、表面的に親子を演じているだけだけど、いつかちゃんと親子になりたいです。今年は母50歳の誕生日を迎えるので、会ってお祝いがしたいです。

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