やさしい時間~こころの携帯電話ひろば~

<三行詩> 作品紹介

大切な人との絆を紡ぐ、三行のこころの詩。
これまでに寄せられた作品をご紹介しています。*作品のご投稿は現在、休止しています。

こころの携帯電話 <三行詩> 作品紹介


[父へ・母へ]の想い 女性 60歳以上

【第12次応募作品】

母亡くなり父の物忘れがひどくなった
「セミは何匹きているか」何度も聞いてくる
「自分で数えたら」といじわるするわたし

写真はイメージです※写真はイメージです。
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〈ひろみん・沖縄県・60才・女性〉からの投稿

母が亡くなり父の認知症は進んでいった。庭にセミがくるようになったころ、父はわたしの顔を見るたび、「夏だなあ、セミがきているなあ」「今日な何匹きているかなあ」「7匹くらいかなあ」。繰り返し繰り返し尋ねてくるものだから、わたしはいい加減面倒くさくなった。つい「自分で数えてみたら」といじわるを言った。ごめんなさい。

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