やさしい時間~こころの携帯電話ひろば~

<三行詩> 作品紹介

大切な人との絆を紡ぐ、三行のこころの詩。
これまでに寄せられた作品をご紹介しています。*作品のご投稿は現在、休止しています。

こころの携帯電話 <三行詩> 作品紹介


[兄弟姉妹へ]の想い 女性 60歳以上

【第12次応募作品】

早く逝った両親の仏前を姉が拝んでいる
難病患者の私の無事を両親に頼んでいるのだ
三姉妹の長女の姉は、我が家のトト姉ちゃん

写真はイメージです※写真はイメージです。
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〈たちつぼすみれ・山梨県・69才・女性〉からの投稿

父は、姉が小学校4年、私が二年、妹が小学校に上がった入った年の夏に亡くなった。母は、それから二十年いわゆる女手一つで三姉妹を育て上げ、癌を病んで亡くなった。その間、働かなくてはならない母親の替わりに妹たちの食事の世話を?近所付き合いをこなしてきたのは姉だった。結婚もせず、好き放題に暮らしてきた私が乳癌の手術をした時もパーキンソン病という難病に罹った今も面倒をかけている。 姉は毎朝、仏壇に線香をあげ、手を合わせている。一度「仏壇を拝んだって、仏壇は何もしてくれないよ」と揶揄ったことがある。姉は「あんたを守ってくれるようにと祈っているのに」と真剣に怒った。それからは、姉の好きなようにさせている。NHKの朝の連続ドラマ「とと姉ちゃん」みたいな姉である。

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