やさしい時間~こころの携帯電話ひろば~

三行詩応援メッセージ

大切な方への真心こもったマコトノハに寄せられた皆様からの応援メッセージをご紹介します。

三行詩応援メッセージ


女優 高島礼子さん
女優 高島礼子さん
《事務局より》今回、「母の日の思い出」こころの三行詩の選考委員をお務めいただいた高島礼子さんは、ご自身が二十歳の時に亡くされたお母様のご命日に近い「母の日」こそ、『年に一度でいいから母に会わせて』と願わずにはいられない大切な日、とその胸中を以前にお伺いした経緯から、本企画に最もふさわしい方と熱望し、特別にお引き受けをくださった次第です。 高島さんからは、『みなさんの作品に触れて、お住まいの地域も歩んでこられた歴史も思い出も様々ですし、男女の違いも大きいはずなのに、“母”に対するそれぞれの想いはみんな共通しているんだ、ということに新鮮な感動を覚えました』 『子どもの頃の自分を思い出してもいいし、母のことだけを一日中想っていられる「母の日」…。その有り難さをあらためて噛みしめる貴重な機会となりした』との総評と共に、〈選考委員賞〉入賞作5篇に対し、次の選評を頂戴いたしました。

【〈選考委員賞〉選評】

① らむね さん 作
(愛知県・27才・女性)
小さい頃にプレゼントしたマッサージ券。
ずっと保管しててくれたんだね、お母さん。
肩揉みして! その声がもう一度聞きたいよ。
〈添え書き〉
母が一昨年亡くなり、タンスの整理をしていたら使いかけのマッサージ券が出てきました。昔から母は肩こりに悩んでいてよくマッサージしていました。見つけた時は母から肩揉みをお願いされることも母に触れることももう出来ないので悲しみが込み上げてきましたが、大切に私のプレゼントを取ってくれていた母への感謝でとても温かい気持ちにもなりました。
私もやりましたね、「肩を揉んだり脚を踏んだりしたら10円」とか…。
そういう懐かしい情景を、この作品を読んで想い起こしました。
② 次男坊 さん 作
(鹿児島県・62才・男性)
母という字は、口の中に ÷ (割る)がある。
羊かん、饅頭、子どもの数に割ってたなあ。
自分も食べたかっただろうに。
我が家でもよくありました、今は自由にたくさん食べられる時代ですけど。
母は本当に子どもの分だけ割ってくれて、自分の分はいつもなくて…。
次男坊さんの気持ち、よく判ります。
③ タコタコタコ さん 作
(神奈川県・75才・女性)
お母ちゃん、母の日に欲しいもんなんねえ?
家族が笑っとってくれれば、なんもいらん。
母の日は「ハハハの日」。
〈添え書き〉
とにかく明るい母でした。「笑う門には福来る」がモットーで、「笑顔をつくるのは自分なんだよ」とよく話していました。77歳で亡くなりましたが、笑みを浮かべての最期だったそうです。
本当にお母様が明るくて、家族が笑ってくれたら、それだけで幸せという方だったんですね。とても温かいメッセージに触れた想いです。
④ 島根のぽん太 さん 作
(島根県・49才・女性)
母さんにあげた赤いカーネーション
なぜかお祖母ちゃんの部屋に飾ってあったね
そんな母さんが大好きです。
お母さんも嬉しいし、そのお母さん(お祖母ちゃん)も孫からということで、最高じゃないですか、赤いカーネーションが運んでくれる「幸せの連鎖」。
とても素敵なメッセージでした。
⑤ kiku さん 作
(大阪府・59才・女性)
年を取るほどにますます母に似て来た
自分が洗面台の鏡に映るたびに
母がそこにいるようで、懐かしくなります
〈添え書き〉
2010年に亡くなった母。 以前から母親似でしたが、この頃、鏡に映る自分が母の面影と重なってしまいます。
私も母親似なんです。今の私よりもう少し若い時に亡くなっているんですが、確かに似てきたな、というかむしろソックリな感じで、鏡を見るのがちょっと怖いくらい(笑)。
今まで思い出せなかった母親に言われたこと、叱ってくれたことや褒められたこと、顔に関しても「ちゃんとしっかりした顔してなきゃダメ」みたいな戒めの声が甦ってきて…。
とても共感できる作品でした。
高島 礼子

「母の日の思い出」 こころの三行詩 ・全応募作品はこちら

一般社団法人
日本石材産業協会
広報委員長
上野國光さん
このたび第13次募集の応募作品を読ませていただき、祖父、祖母とのほほえましいエピソードを詠んだ三行詩と共に、亡くなって気づいた親の有難さを詠んだ三行詩が数多くありました。
石材店としてお客様と接する時に最近よく耳にする言葉があります。「子供には迷惑かけたくない」という言葉です。個人的には、かなりこの言葉に違和感を覚えながら接客をしています。なんだか「プツン」と糸が切れるような感覚です。 「親が子を思う気持ち、子が親を思う気持ち」は、人が人として持ち合わせている未来永劫変わる事のない根本的な思いです。核家族で離れて暮らす家族関係が多くなっています。離れていても親子の関係性を親密に保てるような工夫が必要な時代となってきたようです。若い世代の方に「そろそろ親の事を考えてみませんか?」と語りかけていく必要があるのかもしれません。

【〈選考委員賞〉選評】

① 明子 さん 作
『お父さんが生きていた頃よりも、/ 毎日お仏壇で手を合わせている今の方がほうが / 沢山話をしているかもしれないね。』
何気ない三行詩ですが、親を亡くされた経験のある方には、「そうそう」と納得される三行詩ではないでしょうか。仏壇が置けない家庭の方は、こうした空間を何かしら工夫してしつらえていると思います。どんな空間になっているのか? 供養産業に従事するものとしては気になります。
② 小林はる さん 作
『泣き虫な私にも子供が生まれました / お父さんから名前を一文字もらったよ / お父さんみたいに強い子になりますように』
親を思う子供の気持ちが素直に伝わります。今も、ずっとお父さんの事を大切に思っている事が伝わります。
③ やまかっぱ さん 作
『そばに居るのは分かっています。/ だけどそれだけじゃ寂しいのです。/ たまには笑顔を見せてください。夢の中でも。』
投稿された方の年齢からすると若くしてご主人を亡くされた方です。気丈に過ごされているのでしょう。でも、せめて夢の中でも語り合いたい。切ないですね。悲嘆が回復されることを只々願うばかりです。
④ やしゆり さん 作
『赤貝ときゅうりの酢の物つくったよ / 「なつかしい」 / ばぁばの味みんなの中で生きてるよ』
「みんなの中で生きてるよ」が「つなぐ」と重なり目に留まった三行詩です。おばあちゃんの味を代々つないでいく。大切な事です。皆が「つなぐ」事を忘れてしまった世の中は、どうなるのでしょうか? 想像がつきません。
⑤ 孝行娘 さん 作
『親孝行せな化けて出るぞ、が口癖だった父 / 13回忌を迎えた今も出てないってことは / 私は親孝行な娘だったってことかな?』
親孝行という言葉を耳にする機会が少なくなったような気がします。あえて、子に気遣わない関係性を築かれていたお父さんに賛辞を贈りたい作品です。
最後に、選考委員としての役目をいただけた事に感謝しております。皆、素晴らしい作品でした。迷いました。そこで、選考する上では、石材店としての経験を踏まえた視点で読ませていただきました。 お墓を作り終えた方の感想の中に「故人を偲んで、あれやこれやとお墓の形や文字を考えていたら気持ちが落ち着いた」と話される方が数多くいらっしゃいます。お墓作りも悲嘆の回復につながる1つの手段となっていると確信しております。 一般社団法人 日本石材産業協会 広報委員長 上野 國光
上智大学グリーフケア研究所
特任所長
髙木慶子先生
《事務局より》第12次募集期の応募作品における〈選考委員賞〉選出にあたりまして、上智大学グリーフケア研究所・特任所長の髙木慶子先生にお願いいたし、けっして優劣をつけるような審査ではなく、“心惹かれた・強く印象に残った作品”について、あくまで個人的なご感想をお寄せいただく、とのご理解をもって、特別にお引受けをいただきました。
髙木先生からは『どれを選んだらよいのか、迷いに迷いました。どれも素晴らしい表現力と訴える力のあるものだけでした』との賛辞と共に、規定の5篇を超える7篇をお選びいただき、併せて次の選評を頂戴いたしました。

【〈選考委員賞〉選評】

① のんのさん 作
『爺ちゃんが大好きだった、7歳の孫は / 遊びに来ると、うがい、手洗い、お仏壇へ / 小さな手を合わせ、何をお話ししているの。』
7歳のお孫さんの、おじいさまのお言葉を大事にし、仏壇の前で、かわいいおててを合わせて祈っておられる姿が、ほほえましいですね。
② そらさん 作
『母さん、向こうで孫娘に会えましたか? / 娘は一足先に天国へ旅立ちましたが、 / 貴方より先輩です、色々教わって下さいね。』
お子様を亡くし、さぞかしお辛い日々だったことと思います。また、お母さんを亡くされ、重ね重ねの悲嘆だったことと思いますが、せめて、お二人がご一緒と思われるときに、慰めを感じておられるのでしょう。
③ 風堂さん 作
『昭和三十一年二月四日生まれの弟よ / 昭和三十一年二月六日に死んだ弟よ / 共に酒を飲み 話をしたかった』
兄弟愛を見事に表された文章ですね。この世に3日間だけの存在だった弟に対する兄としての温かい愛情が伝わってきます。この世に何年生きたかではなく、存在した弟が尊く大事なのですね。
④ ゆきなさん 作
『お父さん。この春私は、結婚しました。 / 苗字が変わっても、どんなに月日が経っても / これからもずっとあなたの娘でいさせてね。」』
とてもうれしい娘としての喜びと誇りが、読む人の心を温めてくれますね。平凡な文章だからこそ、輝いているように思います。
⑤ 恵美さん 作
『「なんかあったら連絡せえよ。」 / 地元を離れる私への合言葉 / 今はそこから見守ってくれてるかな。』
何とほのぼのとした家族愛でしょうか。両親の娘に対する心配と、それを受け止めている娘さんの気持ちが嬉しいですね。
⑥ 岡山凡夫さん 作
『昌子よ。お前が逝ってもう八年が過ぎた。 / 今日は七日正月だ。また七草粥を作ったぞ。 / どうだ、美味いだろう。お代わりもあるぞ。』
8年たっても妻への思いが鮮明なご主人、愛し合っていたことの証明でしょう。悲しみと幸せだった時の思い出が混じっている心情でしょうね。
⑦ みさみささん 作
『お腹の中で亡くなってしまったあなただけど / 亡きお義父さんと一緒にいて / 見守ってくれているのを感じています』
顔も見たことにないお子様に対する母親としての愛情が、痛いほど伝わる文面ですね。でも、義父との出会いで、辛さがおおわれているようで、ほっとする文章です。
上智大学グリーフケア研究所 特任所長 髙木 慶子
産経新聞社「終活読本ソナエ」
編集長
赤堀正卓さん
今回(第11次募集に)応募された全ての作品を読ませていただき、たった三行分の文字数しかないのに、大切な故人との関わりを言葉にすると、故人の生きようはもちろん、子孫、家族や遠い先祖までのつながりが文面に浮き上がってくることに新鮮な驚きを感じました。
故人となって何年たっても悲しみが癒えないことを詠んだ作品がある一方で、悲嘆の回復が読み取れるものも多くありました。グリーフの複雑さ、個別性を感じました。

【〈選考委員賞〉選評】

① 桐山榮壽さん 作
『不思議ですね / あんなに悲しかったのに / 今は一緒に居るようです』
深い悲嘆からの回復(グリーフケア)段階に差し掛かった心のありようが、優しさのあるシンプルな言葉で表現されていました。
② ぴこさん 作
『無口で亭主関白だった父さんが日々 / 仏壇の母さんに花をあげ水をあげご飯をあげ / 愛を語っています』
作者の心と、お父さんの心、そしてお母さんの存在が無言の中に重なりあって伝わってきます。
③ おしんこさん 作
『大好きな、祖父母に会いに帰省する度 / 満面の、しわくちゃな笑顔で迎えてくれたね / 「よー来たな。婆さんコーヒー淹れてくれ」』
幸せだった時間の光景が、ありありと目に浮かんできます。「お茶」ではなく「コーヒー」という点が現代っぽいです。
④ 六月真仔さん 作
『貴方の墓前で涙目で手を合わせています。 / 幼い娘はご機嫌で走り回り、言いました。 / 「パパ、死んでないで早く一緒に遊ぼうよ」』
応募作品中で最も切ない三行詩でした。でも、力強く生きていこうとする明るさが、子供の無邪気さを通じてほんのりと伝わってきました。
⑤ ひっこさん 作
『1度でもいいから、また会いたい。 / ところで、おじいちゃん、おばあちゃん。 / お宝残したのに言い忘れたってことな~い?』
全体の作品の中では異色です。でも生前の深く、温かい関係が、没後も保たれているからこそ、こういう発想が出てくるのだろうと思います。故人と遺族の関係って、生前のように遠慮ない間柄だといいですね。
どの作品も、それぞれの心の内が表現されて甲乙付け難かったです。
選ぶにあたっては、次の2点を重視しました。
ひとつは「心の携帯電話」「グリーフケア」というコンセプトを自分なりに考え、整った作品というよりも、気持ちがストレートに出たものを選びました。作品の表現が整っていなくても、気持ちが表れたものを選びました。
また「お線香」がストレートに露出するよりも、作品を読んで、ほんのり香りが漂ってくるようなイメージがわく作品を選びました。 産経新聞社 「終活読本ソナエ」編集長 赤堀正卓
・・*senses*・・ さん
故人を偲び素直な気持ちと向かい合うひと時  けっして自分は独りではない・・・と感じるでしょう。
言葉にすることで また大切な人とつながるような「こころの携帯電話 三行詩」  すてきな活動だと思います。
nyankotyan さん
線香は心の携帯電話 切なくも優しい響きの言葉は 沈んだ心にグットきます
線香を通じて亡くなった方と お話するのは 仏壇の前で線香の香りと共に 自分の心と向き合える 大事な時間だと思います
皆さんの三行詩と共に絆を大切にするつもりです
すずらん さん
大事な人と もう会えなくなる
これは生きているわたしたちにとって とても悲しくつらいことであります
でも  目をとじれば いつでも 大事な あの人にあえる
わたしは 元気で がんばってますと  こころの中で 伝えることができる
わたしの選ばせていただいた作品は そういった前向きな作品を選ばせていだたきました
じゅんぼんじょび さん
ご先祖に感謝の気持ちはいつも持っていますが、なかなか素直に口には出せません。
私も帰省して父に線香をあげて、無言で伝えるのは、いつも愚痴や弱音ばかりです。
三行詩なら、素直に言葉で伝えられそうです。
gomame さん
私も大切な人を想いながら 毎日手を合わせていますが
投稿された三行詩には そんな自分の想いと重なるものも多く
大切な人との思い出や想いが 多くの人の心の支えになっていることを
三行という短い文章の中に 強く感じることができました。
ままこ さん
どの作品も無くなった方をいとおしむ優しい想いに満ちあふれていて感動しました。
いつまでも残された方々の心の中に沢山の想い出が残っていると良いですね。
とても素敵な企画です。

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