やさしい時間~こころの携帯電話ひろば~

<三行詩> 作品紹介

大切な人との絆を紡ぐ、三行のこころの詩。
これまでに寄せられた作品をご紹介しています。*作品のご投稿は現在、休止しています。

こころの携帯電話 <三行詩> 作品紹介


[母の日の思い出]の想い 女性 50歳代

【第13次応募作品】

娘の 顔も名も 忘れたお母さん
そんなあなたが 一瞬だけ母に戻った
ありがとう 呼ばれた名前 嬉しかったよ

写真はイメージです※写真はイメージです。
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〈らふっと・北海道・57才・女性〉からの投稿

母が脳内出血で倒れたのは69歳のときでした。その後、2度出血を起こし、私の名前も顔も解らなくなりました。そんな母がもう完全に私を忘れたんだなと思った頃、ほんの一瞬、本当に数秒でしたが 目をしっかりと開き元気だった頃の口調で私の名を呼び、「解っているからね、全部わかってるよ」それが母が私を思い出した最後でした。76歳で他界しましたが、おしゃれで優しい母でした。

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