【第13次応募作品】
久ちゃん、最近行けてなくてごめんね
この前さ、私またお母さんとケンカしたの
相変わらずで笑えちゃうでしょ?
〈はふ・福島県・20才・女性〉からの投稿
久ちゃんとは、本来なら今もこの世に生きているはずの私のお姉ちゃんに当たる存在でした。しかし、久ちゃんはこの世に誕生する事はなく、生涯を閉じました。お母さんは「久が生まれてたら、尚は生まれなかったんだよ。お父さんとね、子供は2人までって決めてたからね」と言われた時、悲しみと見た事も無い姉への情がわきました。久ちゃんがこの世に生まれなかった分、私はその分を頑張ってやる、楽しんでやると思いました。何故なら、もし久ちゃんがたまたま生まれてこなかったのだとしても、もしかしたら、この世に生まれる一つの席を譲ってくれたのだとしたら...そう考えてしまうと、頑張らないとって思えてしまうからです。そのせいか、兄と喧嘩したり母と喧嘩した時は久ちゃんに愚痴をこぼしたり、泣きながら訴えていた事もありました。今でも久ちゃんは私の心に生き続けています。
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