【第13次応募作品】
学生時代、店先を通る都度見た七宝ブローチ
恥ずかしくて入店出来なかった、40年余前
母に渡せなかったことが、今も切ない
〈はせ鱗人・長野県・60才・男性〉からの投稿
大学に入学し、親元を離れて都会で生活をし、親のありがたさがわかった。その頃、いつも通る商店街に母に似合いそうな綺麗な七宝焼きのブローチがウィンドウに飾られていた。母にプレゼントしようと思ったが、田舎者の私は、その斬新な店に恥ずかしさもあり、入店できなかった。\r\n商店街を通るたび買おうと思って見つめていた。
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