【第13次応募作品】
幼い頃、新聞紙で母のスカートを作った。
苦労続きの母を少しでも喜ばせたかった。
笑って欲しかったのに 母はまた泣いた。
〈Hiromi ・愛知県・52才・女性〉からの投稿
田舎の長男に嫁いできた母は、苦労続きの人生でした。自分の着るものまで手が回らず いつも地味な洋服を身に付けていました。幼心にもそんな母が可哀想で 思い付いたのが 新聞紙にクレヨンで色を塗ったスカートでした。はくことも出来ないその贈り物を母はとても喜んでくれ 何度も何度もありがとうを繰り返してくれました。そんな母も今年喜寿をむかえます。今は孫たちに囲まれ幸せに暮らしています。\r\n新聞紙のスカートから長い年月が経ちましたが 今年の母の日には少し明るい色のスカートを二人で買いに行きたいと思います。\r\n
自動ページ送り