【第22次応募作品】
泣いていい、泣かなくてもいい銀の窓アトリエで、絵の具の空気を吸ったらばいつも脳裏に 赤い油絵 半ズボンの父
〈唐木みちる・東京都・46才・女性〉からの投稿
画家で美術教師だった父。15年前に癌で66歳で逝った。が、いまもアトリエには父の絵がたくさんたてかけてある。アトリエを覗くといつもの身をかがめて油絵に向かい命をしぼりながら描いている姿が脳裏に浮かぶ。構想を練るのはいつも窓辺だった。
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