【第13次応募作品】
ただ一度 母と遊びし 姫山の桜
人波に 満ち降る吹雪 今も昔も
黙し看る 永き年ふり 花弁小さきを
〈しょうふう・兵庫県・71才・男性〉からの投稿
小さい頃の母との思い出。家計を支える忙しい母とのたった一度の行楽の思い出は白鷺城内での花見です。城内一帯は母たちが仕事で草むしりなどをしていたところ。母の年に近づいた今年、久しぶりに訪ねてみました。満開の花吹雪は昔と少しも変わっていません。ただ、幾十年を経て、桜は老いていました。樹齢を重ねるにつれて花びらが小さくなっていくのだと後年母が言っていたのを思い出します。
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