【第19次応募作品】
線香の煙に巻かれてさようなら
墓前へひざまずいて捧げるたびに
あなたがそうやって笑っている気がして
〈レモネードの海・大阪府・20才・男性〉からの投稿
大叔父はとてもひょうきんで、おおらかで、誰からも愛される人でした。祖母の家で育った私は、夏冬に帰ってくる彼の性分に癒され、たまに羨んでいました。\r\n 大叔父は2018年の夏に亡くなりました。遺影の中で笑う彼が現世を離れて、そのあともひょっとしたら相変わらずの様子でいるのかもと思うと吹き出しそうな、涙ぐみそうな気分になります。
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