【第23次応募作品】
オリンピックの仕事に携わり
開会式翌日に逝った君に届け
たなびき続けた聖火の煙のように
〈ラストスパートを見た・神奈川県・59才・男性〉からの投稿
2020年、オリンピック・パラリンピックの延期が決まったころ、両大会に関わる重要な仕事をしていた職場の後輩は、病を得て自分の余命を知りました。1年延期となった大会をどうしても見届けたい。そんな彼の思いが自らの余命を引き延ばし、無事に開催されたのを見届けるように開会式の翌日に亡くなりました。まさに最後の仕事に命を懸けた君に、手に持ちきれないほどの線香を捧げます。聖火の煙のようにたなびき、君に届くだろうか。
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