【第14次応募作品】
母の涙が落ちる時間
悲しく寂しい時間
でも一人向き合い前向く時間
〈あお・大阪府・23才・女性〉からの投稿
母が再婚し、1ヶ月後、義父がこの世を去りました。知らない土地の義父の実家に嫁ぎ、すぐのことでした。姉と小学生の私をかかえ、母としても嫁としてもつとめを果たさなければいけない日々。そのなかで一人お線香をあげ、静かに泣く母を毎日のように影でみていました。そのときは悲しく寂しい気持ちでどうしたらよいのかわからずみていました。しかし、それから10年以上たち母の楽しそうな姿をみると、あの一人向き合い泣く日々は母にとっては前を向く大切な時間だったのではないかと思います。誰にも邪魔されず、愛した人を思いだし涙を流せる大切な時間だったのではないかと。
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