【第20次応募作品】
留年した時、好きな道を探せと言ったね。
俺は家業を継いだので選べなかったと。
父さんありがとう。自分の道見つけたよ。
〈ヒロすけ・静岡県・59才・男性〉からの投稿
大学を留年した私が、父に初めて書いた手紙の返事に、書いてありました。医者になりたかった父は、泣く泣く進学を諦め、家業の小さな町工場をつぎました。遊び呆けて夢も無く留年した私に、怒りもせず、好きな道を探せと言ってくれたのです。都会の6畳一間のボロアパートで1人泣き明かしました。あれから何十年。紆余曲折を経て、天職を見つけました。
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