【第21次応募作品】
退局して開業しました
診療姿勢を変えないでおくためです
誠実に生きるためには変わらざるをえません
〈ノボル・東京都・69才・男性〉からの投稿
大学病院の組織や運営は大きく変わりました。常勤医や診察室は半減です。次の発展につなげるため、流れゆく川のように、組織の新陳代謝は欠かせなかったのでしょう。秩序が保たれるためには、絶え間なく壊されなければならないのは納得しております。\r\n枠が減った診察時間で多くの患者さんを診察して数週間後、私は心身とも疲弊しました。自分の持ち味を発揮できないのが主な原因です。同僚から入院を勧められ、家族からは休業を求められました。しかし診療の責務があり、休めません。診療での消耗と戸惑いのなか、定年を間近に迎えた63歳で退職を決意します。その理由は、自分の診療姿勢を変えないでおこうと思ったからです。変わらないで生き残るためには、変わらなければなりません。\r\n開業に踏み切りました。思う通りの診療をするためです。\r\n
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