【第11次応募作品】
父が逝き、祖父が続いて床に臥し小児に沁みた香と悲しみは終わらずに夭折したひとのノートと四十五年の月日
〈なっとうごはん・静岡県・68才・男性〉からの投稿
線香の香に幼いころから触れてきた若者は、その香も消えやらぬうちに最愛の人をまたその香のなかに見送る。年老いても忘れることのない青春の思い出は菊の花と線香の香にあった。
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