【第15次応募作品】
読経も戒名もいらないと言った宗教嫌い
せめてお焼香に想いを乗せるしかなかった
今もお線香が、父との唯一のアクセス法。
〈インサエイ・福岡県・43才・女性〉からの投稿
お坊さんも牧師さんもいないお葬式は、あっという間に終わってしまいます。そこで母が「せめてお線香だけでもいただきましょう」と提案。その数十秒から数分の時間、お一人お一人が遺影を見つめたり棺に手を置いたり語りかけたり。宗教的な形式がないことで、むしろおもいおもいに父と向き合い、語りかけ、お別れを言ってくださっている姿が遺族にとって、何よりの慰めになりました。
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