やさしい時間~こころの携帯電話ひろば~

<三行詩> 作品紹介

大切な人との絆を紡ぐ、三行のこころの詩。
これまでに寄せられた作品をご紹介しています。

こころの携帯電話 <三行詩> 作品紹介


[祖父へ・祖母へ]の想い 女性 ~20歳代

【第18次応募作品】

87歳だったね、最期の誕生日
寝たきりでも得意げに蝋燭を吹き消していて
だからって、さ。お線香は消さないでよね

写真はイメージです※写真はイメージです。
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〈しーちゃん・愛知県・24才・女性〉からの投稿

私のおじいちゃんは87歳の誕生日の後に亡くなりました。日に焼けた左官屋さんで、いつも元気に笑っていて。足腰が弱って寝たきりになってしまっても、誕生日ケーキの蝋燭を毎年ぜんぶ吹き消していました。私は物心ついたときから、彼が蝋燭の火を消せなかったことは見たことがありません。一息で火を消して見せたおじいちゃんに小さかったころ私が「すごいすごい」と言うと、彼は嬉しそうにしていました。おじいちゃんの葬儀後、私がお線香を立てようとすると、不思議なことに火が付きづらかったり、しばらくするとすぐ消えてしまうことが度々ありました。もしかするとおじいちゃんが吹き消してやろうとしていたのかもしれません。まったく。

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