やさしい時間~こころの携帯電話ひろば~

<三行詩> 作品紹介

大切な人との絆を紡ぐ、三行のこころの詩。
これまでに寄せられた作品をご紹介しています。

こころの携帯電話 <三行詩> 作品紹介


[祖父へ・祖母へ]の想い 男性 ~20歳代

【第14次応募作品】

あなたはどうしようもない人間でした
それでも僕に譲った使い古しのクレヨンは
寂しい僕の一番の味方でした

写真はイメージです※写真はイメージです。
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〈ゆうた・京都府・22才・男性〉からの投稿

祖父が亡くなった。祖父は昔から酒癖が悪く、怠惰で、どうしようもない人間でした。家族内からも蔑まれるような存在でした。そんなある時、相変わらず飲んだくれた祖父がいつも退屈で孤独な僕を見て、そっと無言で使い古したボロボロのクレヨンを渡したのです。間違いなく、無言でした。たどたどしく歩いて自室に戻るその後ろ姿は、いつも通り頼りなげでしたが、そのよわよわしい姿と、祖父の隠れた思いやりと、朽ちかけたクレヨンは、亡くなった今、僕のなかでどんどん大きくなるようです。

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