【第2次応募作品】
春がくると思い出す
旅立ちの朝の
かあちゃんの号泣
〈take take・神奈川県・52才・男性〉からの投稿
昨年の3月15日、一人暮らしの母が突然亡くなりました。死因は「くもまっか出血」でした。 福島県内の実家を一人で守っていた母から、3月11日の大震災の2日後、携帯電話で「帰ってきてほしい」と言われました。横浜に住む私は「仕事があるから」と断りました。それが最後の携帯電話でした。墓参りの度に「母ちゃんごめんね」と思うと同時に、大阪での大学生生活を始めるために実家を出発する時の「母の号泣」を思い出します。
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