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【第16次応募作品】
絶やさぬよう焚かれた線香の煙に包まれた小
さな小さな貴女は、今にも起きそうだった。
微かに煙の香り残る毛布が、今宵も愛しい。
(杏・宮城県・36・女性・飼い猫)
【第16次応募作品】
毎朝お線香をあげる事が故人への挨拶
手を合わせる事で1日頑張れるから
忘れないよと伝える想いを込めて
(torako・千葉県・58・女性・親族へ)
【第16次応募作品】
孫の指の形、オフクロとそっくりなんだ。
短くて不細工だけれど、ピアノは上手だよ。
『エリーゼのために』、 聞こえる?
(三郎・千葉県・68・男性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
再婚するなよ って笑いながら言い残したね
だから毎日お線香と共にかかさない
大好き って私の言葉届いてるよね
(きょんしー・大阪府・47・女性・夫へ・妻へ)
【第16次応募作品】
お墓そうじしなきゃ。草がボーボーだね。
お菓子は、まず仏壇に。お水かえましょ。
あれ、じいちゃんのこと嫌いじゃなかった?
(たまごやき・福島県・21・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
今まで一度もアンタらに語りかけたことは
なかったが、三十三歳になった今の俺は
壁にぶち当たっている。まあ、見ててくれよ
(チェミ・埼玉県・33・男性・会ったこともない先祖へ)
【第16次応募作品】
21世紀には道路が動く時代になるぞ??
戦争を経験した祖父が小学生の私に言ってた
ネット社会だけど道路は今はまだ動かないよ
(こと・愛媛県・41・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
飾らぬ生き方のよい手本を見せてくれたね
素直な、心からの感謝の気持ちを贈るよ
好きだった、さわやかな白檀の香りに乗せて
(うさぎさん・和歌山県・62・男性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
おばあちゃんの着物をリメイクした小物を
叔母さんにもらっていつも持ち歩いていると
あなたがそばにいるような感じがする。
(赤子沢・岩手県・47・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
母さん、私も姑になりました。貴女のように
賢く出来ませんが、新しい家族と共に、心
穏やかに、日々送れますように努力します。
(コスモス・三重県・71・女性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
お坊さんの読経を聞き、途中まで覚えたよ。
時々、お仏壇やお墓の前で唱えています。
おばあちゃん、聞いてくれていますか?
(うさぽん・愛知県・20・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
線香の心良い香りがあなたの元へといざなう
静かな白い煙は私たちをつなぐ1本の架け橋
会いたいよ まだ来るな 見守ってるから
(さくら・山梨県・51・女性・夫へ・妻へ)
【第16次応募作品】
今夏は、日本中が記録的な猛暑日の連続。
今は、秋の花々がきれいに咲き揃いました。
古里の田圃の畦に、彼岸花が実に美事です。
(道草・京都府・80・男性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
ジジがそっちに行ってから10年経ったよ
泣き虫だった僕は東京で一人で頑張ってるよ
僕頑張るから空の上から笑いながら見ててね
(けい・東京都・18・男性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
お線香をあげる度にもういないんだと思う。
初めての妊娠を喜び、体を気づかってくれた
義母からの最後のメールは消せない宝物
(こでまり・大阪府・38・女性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
こちらは今、煙草に厳しくなっています。
そちらは自由だと思いますが、ひとつだけ。
マナーを守って、皆に好かれて下さいね。
(アキラの娘・東京都・50・女性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
人生の先輩だった二人はいつも優しい顔だね
早くそっちに行って、また遊びたいです
けど、それをご褒美にちゃんと生きるね
(里帆・千葉県・20・女性・ペットのモナちゃん、シナちゃんへ)
【第16次応募作品】
やっと授かった赤ちゃんの出産予定日が
ばあちゃんの命日なんて、不安が吹き飛んだ
ありがとう、頑張るから見守ってください。
(けんじゅ・石川県・37・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
おばあちゃん私来年40歳になります。
いつも静かに微笑むお顔を思い出します。
未だに短気な私、少しでも近づけたかな?
(ぐうたら・東京都・39・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
孫の顔を見ず自死して初めての秋です
鈴蘭の白い花が真赤な小さな実を付けました
初孫の写メと好きだった鈴蘭を飾ります
(まことちゃん・北海道・70・男性・兄弟姉妹へ)
【第16次応募作品】
美味いもんは、皆で分ければもっと美味い
オバアは、いつも近所にお裾分けしてたね
いい香りの御線香、お裾分けしてきますね
(感王寺・熊本県・58・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
突然二人で舞い降りた、団地のベランダ。
手の温もりも笑顔もあの頃のまま。そんな
心地よい夢のお礼に、白くて細い煙よ香れ。
(ちぁお・東京都・53・女性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
先祖の墓に線香をあげるじいちゃんの姿を
思い出して私もあなたに手を合わせます
ひ孫も見よう見まねで南無南無してますよ
(いっち・神奈川県・40・男性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
じいちゃんが亡くなって初めて気づいた。
じいちゃんのすごさを、存在の大きさを。
私もそんな大人になれるように頑張るね。
(りむ・埼玉県・19・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
いつもは、いい娘じゃなくてごめんなさい…
だけど、これからはありがとうにするね。
お線香の優しい香りで、そう思いました。
(あきこ・岡山県・49・女性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
晴れましたね。庭の貴方が気がかりでした。
仏壇も、あげる相手もないけれど橘よ。
線香は想いを繋げると言うではないか。
(小林秀観・愛知県・30・女性・庭の橘の木へ)
【第16次応募作品】
久々に実家に帰り仏壇に手を合わせた。
線香の煙は、ばあちゃんの所まで届くかな。
ばあちゃん、ひさしぶり。私は元気だよ。
(春野もも・大阪府・20・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
お父さん、お母さんが少し元気になりました
一人で寝れるようにもなったのよ
私が困らない様お父さんがそうしてくれた?
(中西 柴穂子・岡山県・65・女性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
まっすぐに、天に届くお線香の香りは
先生と私をつなぐ、糸電話のひとすじ
「先生の隣の席は、私の指定席ですからね」
(よっちん・岡山県・73・女性・どこに行っても永遠に私の恩師)
【第16次応募作品】
今年、私はお母さんと同い年になります。
もっと長生きして欲しかった。歳は超えても
優しく偉大なお母さんは超えられません。
(イナバウアーの白兎・千葉県・66・男性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
線香、火がつけれなかったけどそえるよ
だって、次、いつ来られるかわからないから
わかってるよ、ばあばがここにいることは
(あいちゃん・静岡県・22・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
おばあちゃんのレシピが再現できないよ
あの美味しい蕗の煮物、みんな食べたいのに
やっぱりおばあちゃんでなきゃ、ダメみたい
(ラワンブキ・北海道・47・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
おじいちゃんからのお土産、電池で動く犬。
二十歳過ぎの私には幼すぎて笑ったけど、
変わらない孫扱いが嬉しかったよ。
(じゃがいも・静岡県・40・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
お線香をたくから、お父さんを思い出す。
お父さんを思い出すから、お線香をたく。
好きだから、仏壇のお父さんと話をする。
(スワロフ好き代・新潟県・63・女性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
お線香の煙に巻かれ、タイムワープしたい私
あの日のあなたに会いに行き、抱きしめたい
お義母さん、今もあなたに支えられています
(るーかお・大分県・50・女性・義母へ)
【第16次応募作品】
母ちゃん、最期の言葉は孫娘の名前だったね
わんぱくな孫娘も母ちゃんになりましたよ
逢いに行けるね、お線香の薫りに乗ってさ。
(奏ぶん・東京都・51・女性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
「線香の火はこう手でぱたぱた消すんだよ」
ね、お父さん。今年はあなたの孫と来ました
見えるかな、顎のラインがそっくりでしょ。
(藜・東京都・41・女性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
父さん。今年も夏野菜がたくさん採れました
私があとを継いで三年、野菜たちは今も
夏草の中をたくましく育っています。
(三河の案山子・愛知県・71・男性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
お母さん 一緒に過ごした時間は宝物です。
もう向き合って話すことは出来ないけれど、
いつも心に思い、願いを共に生きています。
(レモン・宮城県・49・女性・父へ・母へ)
【第16次応募作品】
「なんとかなるよ」淡々と生きた祖母の
83年の人生に、お線香の香りが、いつも
あった。横顔がきれいだった。
(maipenrai・千葉県・69・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
ひ孫を抱いた写真にはおばあちゃんの笑顔
そのひ孫が15になりおばあちゃんの浴衣を
着られるようになったから 盆に見に来てね
(sakula・静岡県・41・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
あなたのひ孫が、お線香をあげられるまでに
成長しました。見えますか。聞こえますか。
お盆には皆で遊びましょう。待っています。
(なかむー・神奈川県・34・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
ウェディングドレスは見せられなかったけど
夫婦で「身の丈に合った生活」しています。
お祖父ちゃんのアドバイス、忘れないよ!
(しの・宮城県・35・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
人生の歯車を変えてくれたのはおじちゃん
知らせを受けた日は羨むほどの青空だったね
五月の空は儚くもあり優しくもあり
(ゆうこさん・北海道・39・女性・菊夫おじちゃんへ)
【第16次応募作品】
少し休めや。そう言われて嬉しくて今も毎日
仏壇掃除。相変わらずだと呆れてるのか
話掛ければ笑うかわりにゆれる線香の煙
(ようこ・長野県・47・女性・祖父へ・祖母へ)
【第16次応募作品】
ふわり 線香の芳香に包まれて 瞼を閉じた
記憶の中の君ですら、僕を見てはくれなくて
それでも僕は言い続ける 君を愛していると
(蝙蝠・埼玉県・20・男性・想い人へ)
【第16次応募作品】
せっかくのお線香を煙たいだなんてねえ。
遠く旅立っても相変わらずのわがまま。
何だかまだそこにいるような気がするよ。
(shi_shi・神奈川県・44・男性・父へ・母へ)