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【第19次応募作品】
四十代で、早く逝ったお義兄さん
わがままな姉の世話に疲れたんやね。
お姉ちゃんは、ちょっと丸くなったよ。
(千代・京都府・48・女性・兄弟姉妹へ)
【第19次応募作品】
「葬儀なんて行っていない」と認知症の母。
今日も、若い頃のあなたの話をします。
あなたはずっと、生きているのです。
(オウンゴール・大阪府・66・男性・母の旧友)
【第19次応募作品】
若くして目と耳を失ったお姑さん。私を美人
と信じてくれた。生まれ替って来る時は、新
品の眼と耳で。美人でない事もバレるけれど
(令和の礼子ちゃん・神奈川県・77・女性・お姑さんへ)
【第19次応募作品】
すぐそこのお墓参りへいきたかったけど
遠慮し何も言えず、嫁の身分じゃ仕方ない
おーい!と祖父の声がしてほんまにごめんね
(はなちゃん・大阪府・64・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
一人で大きくなったねと言われたけど、
お母さんが友達となった写真を見ながら
今も、時々問いかけ相談しています。
(おもちのぷーさん・京都府・67・女性・父へ・母へ)
【第19次応募作品】
タマ助はいつも自宅でかくれんぼ
仏壇に向かう私を見つけては現れ、大好きな
父の遺影と線香の煙を見つめて鳴くのです。
(ビーフカリー・京都府・52・男性・父へ・母へ)
【第19次応募作品】
「婆ちゃん、夢で良いから会いに来てよ」
「あいにく、こっちも色々忙しくてなぁ」
「婆ちゃん、まだ夫と姑の世話してるのね」
(HY・佐賀県・44・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
「婆ちゃん、夢で良いから会いに来てよ」
「そんな暇ないよ。掃除洗濯、畑仕事も」
「婆ちゃん、今でも姑さんと同居なのね」
(HY・佐賀県・44・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
お母さん お父さんと一緒にいますか、
私は空を見上げ 仏壇の二人に語ります。
いつも守っているよ。それだけが支えです。
(ひ〜子ちゃん・愛媛県・71・女性・父へ・母へ)
【第19次応募作品】
幼い頃 あなたに手を引かれ 歩いた道を
今では 私が 小さな手を握りながら
ゆっくり 一歩ずつ 前に進んでいます
(sachi・滋賀県・32・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
ばあちゃんが抱きしめてくれた この香りで
今は私が この子を抱きしめています。
ばあちゃんちの香りで、抱きしめています。
(風翠ヒバリ・千葉県・31・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
ばあちゃんが好きだったみたらしだんご、
昨日黙って供物のそれを食べたのは私です。
素敵な香りの線香買ってきたから、許して。
(ナヲさん・新潟県・47・男性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
お線香は天国へいる人への合図だと思います
お話ししましょうとお線香を焚きます
何かでお知らせしないと分かりにくいからね
(kichi9chan・岐阜県・57・女性・恋人へ)
【第19次応募作品】
初めて会社の商品がテレビに紹介されて
写真の父母は、びっくり大笑いしてるよう
生きてるうちに一緒に見れてたらと思った
(はなちゃん・大阪府・64・女性・父へ・母へ)
【第19次応募作品】
キーッチャンチャン! キーッチャンチャン
結城紬を織るはたの音で夢から醒めました
お母さん 今でもそちらで紬を織ってるの?
(コッコ・東京都・74・女性・父へ・母へ)
【第19次応募作品】
記憶も写真もない祖母ちゃん会えるものなら
母の想いを聞いてよあなたの思いを伝えてよ
どんな顔どんな声どんな人なの?会えたらな
(吉 哉郎・鹿児島県・66・男性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
子どもの頃じいちゃんと仏壇が怖かったけど
じいちゃんの位牌が増えたらもう怖くない
今の方がたくさん話せるようになったよ
(つばめ・神奈川県・44・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
コロナ流行でマスク一箱ですって言った。
「綺麗ごとね」ってどこかのおばさん…
綺麗ごともいつしか連鎖だよねおじいちゃん
(ネイビール・長崎県・37・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
手を合わせて、祖父に自分の病を告げる。
治らないかも助けてと。死ぬまで生きる、
安心しろと、温かい声が返ってきたよ。
(ひよこ・東京都・50・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
おばあちゃん、私旦那さんが出来たよ。
摘んだつくしを天ぷらにしてくれた話すると
ぼくも摘んでたよって。そんなひとなんだよ
(さおり・神奈川県・28・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
十年も経つんですね。写真の表情は時に
笑顔だったり、不機嫌だったり、心をうつす
種々の日常を見守っていてくれてありがとう
(そばそば・岡山県・35・女性・夫へ・妻へ)
【第19次応募作品】
初めましてこの度お孫さんの嫁になります
支えます頑張ります何卒宜しくお願いします
手を合わせた3秒に詰め込んだ。
(issa・東京都・30・女性・旦那さんになる人のおばあちゃんへ)
【第19次応募作品】
春にはぼた餅、秋にはおはぎを、手作りして
くれましたね。本当に美味しかったです。
又、旨いもの談義したいですね。
(misanet・三重県・72・女性・父へ・母へ)
【第19次応募作品】
「お袋、僕に初孫ができたよ。別嬪だ」。
仏前に報告したら、一瞬母が笑ったような。
「○○バカは私譲りだ。血は争えないね」。
(ひろかこ・大阪府・62・男性・父へ・母へ)
【第19次応募作品】
「頑張ればなんでも出来るからな」
受験生だった私に、祖父がくれた最後の言葉
遺影の向かいの合格証書、見えていますか?
(チカアラシ・東京都・24・男性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
じいちゃんが寝たら、ばあちゃんと女子会
みたらし団子食べながら、愚痴こぼしてたね
じいちゃんのことはちゃんと見てるよ
(みたらし団子・北海道・28・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
深夜帯ともなればそうね。つまり多分ね
いとも容易くあなたに会えそうなものですが
余白を這いずる文字の羅列は選択肢を迷わず
(来栖優・宮城県・30・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
私の趣味、嗜好はおじいちゃん譲りらしい。
会った事もない人なのに、何か懐かしい。
そちらへいったら、きっと話が尽きないね。
(HY・佐賀県・40・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
「私の子供でごめんね」って言った時、
なんで「そうだね」なんて言ったんだろう
金木犀が香ると、苦しくて息が出来ないの
(みつばち・神奈川県・60・女性・父へ・母へ)
【第19次応募作品】
「三回忌にはいなかったね」と寂しげな母。
「ガンになってしまって。」という私に母は
「自分の事を優先してね。」と優しく笑う。
(Aちゃん・東京都・52・男性・父へ・母へ)
【第19次応募作品】
心配してたのに会いに行かずごめんなさい。
いつも優しく見守ってくれてありがとう。
一生懸命生きて、私、幸せになるよ。
(まるちゃん・静岡県・35・女性・祖父へ・祖母へ)
【第19次応募作品】
私のお父ちゃん育ててくれたから私がいる。
ありがとう。会ったことはないから、
いつも想像してる。優しい二人の顔を。
(京極麻香・大阪府・23・女性・祖父へ・祖母へ)